当院の診察室は非常にコンパクトです。父の代に設計した診察室ですので、今となってはやや手狭になっています。それを補うためにユニット（耳鼻科の基本的な診療装置をこう呼んでいます）回りをできるだけコンパクトにまとめています。当院の特色としては、Macintoshベースの画像ファイリングシステム（SEIF)を導入したことがあります。このシステムによって、患者さんの画像データは動画も含めてすべて経時的に記録され、いつでも以前のデータと比較検討することが可能です。また、初診の患者さんには、所見の写真と診断・病気のご説明を印刷したものをお渡ししています。机は父が使っていた古いものをそのまま使用しています。また、吸引管・通気管などの医療器具は父の代からあった古い物でも使える物は、洗浄・滅菌して有効に活用しています。通気の際に耳に入れるゴム管（オトスコープ）の先も、ただアルコールで消毒するだけでなく、患者さん毎に滅菌した新しい物を使用するようにして、感染対策には最大限の努力をしています。