この患者さんは、8歳女児の右舌下顎下型ガマ腫です。右の顎下部も腫れておりますが、同時に舌下部（口腔底）も腫れています。複数の病院から、頸部 外切開と口腔内切開の併用による手術をしないと治らないと言われておりましたが、どうしても外に傷をつけないで治療したいと、このホームページをご覧いた だき、わざわざ関西地方から受診されました。
上は治療後の経過です。この患者さんに対して、OK-432の1KEを高濃度OK-432注入法で口の中からガマ腫に注射いたしました。
上のまん中が治療翌日の写真です。顎下部の腫れは強くなり、青黒く透明だった口腔内のガマ腫は赤く混濁しています。また、この時には39℃の発熱がありました。
その後の経過ですが、治療後1週間では強い腫れが続き、2週間で治療前と同じくらいに戻りました。治療後4週間で顎下部の腫れは消失し、6週間で口腔底の腫れも消失いたしました。
その後の経過です。6ヶ月後と1年後にも写真を送ってきただきましたが、再発はありません。
トップページに戻る
（（クリックしますと「OK-432嚢胞内注入療法」のトップページに移動します。左にフレーム「見出し」が見える場合は、見出しから各項目への移動をお願いいたします。）